韓国朝鮮と日本
簡単にまとめています
韓国の宗教比率
Categories: 基礎データ

韓国はキリスト教信者が26%、仏教が23%、儒教及び無宗教者が49%であり、その他が2%である。
北朝鮮の宗教構成は不明。

 

以下解説

データだけで見ても、信仰心の強さなどがわからないため、どの程度信頼出来るか判断するのは難しい。

儒教は宗教ではないといわれることもあるが、韓国での各種の儀式は儒教式である事が多い。
生活や文化への影響も、儒教からのものが大きい。
韓国の儒教の中には道教が含まれているし、原始的なシャーマニズムも含まれる。サッカー場で太鼓を打ち鳴らす道士や変わった服を着た女性などを見たことがあるかも知れない。
韓国では、キリスト教の中にも、シャーマニズムと結びついたものがある。

日本の仏教にも儒教由来の位牌があったり、道教由来とおぼしき「厄除け」などがあるが、朝鮮とは全く異なる宗教観だと思って良い。
韓国では、死者は死後もしばらくの間は現世にとどまっているとされる。死者の意思も残っているとされる。靖国参拝問題などの一因でもあるだろう。

朝鮮のキリスト教は、もともと中国経由だった。
李氏朝鮮や朝鮮総督府から弾圧されたとされるが、朝鮮総督府は朝鮮でのキリスト教伝道に莫大な資金援助をしている。ただし、1937年からの神社参拝強要からは弾圧といえるかもしれない。

平壌は昔はキリスト教の盛んな土地であったが、現在の北朝鮮では活動はできない。
金日成はキリスト教を弾圧したものの、本人はクリスチャンであったという話もある。

ただし、キリスト教の三位一体を自らに照らし合わせるのが目的であったり、欧米社会の信用を勝ち取るために吹聴したとも考えられる。
国民の間では、地下活動的なキリスト教徒もいるといわれる。
北朝鮮では、死後も国家とともにあるとされるので、儒教的な死生観と主体思想が混ざったものを信仰していると思われる。

(宗教構成はthe New York Times Almanac2010による)

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